金融資本主義の新しい役割 2
「オプション取引(先物取引の一種)タイプの手続き、あるいはOPA(株式公開買い付け)は、危険がないどころではありません。
60年代以降の「オプション取引」の創設とその一般化は、株主が上級の経営幹部に対して協力の代価を支払う意思があることを表しています。
経営幹部の給料はいかに高額であろうとも、この代価を保証するには十分ではないでしょう。
OPAは、2つの新しい戦略が生じたことを物語っています。
第一のものは、資本家的所有者相互の戦略です。
というのも、買い手は売り手の権力の正統性に異議を申し立て、売り手を追い落とそうとするからです。
第二のものは、資本家的所有者と上級の経営幹部とのあいだの戦略です。
それを物語っているのが、オプションやOPAの取引の多少とも友好的な性格であり、またこれらの取引が成功した場合にはその成果が経営者の最終的な態度に依存しているということです。
経営者は、新しい所有者との敵対的な(あるいは友好的な)契約をつねに守るというわけではありません。
買い付け前の債券発行による資金調達方法に関して言えば、この方法は銀行と「実体世界」の企業とのあいだの現存の関係に無関心ではいられないでしょう。
貨幣が前貸しされる瞬間には、企業は銀行に依存しますが、返済の時期になるとその関係が逆転します。